こんにちは。バズ・ライティンガーです。
あなたは学生時代部活動を行っていましたか?
おそらく半数ほどの方はイエスと答えるのではないでしょうか。
私自身も大学までスポーツに打ち込み、良いことも悪いことも含めて本当に様々な経験をすることができました。
「あなたの学校生活で最も印象に残っていることを教えてください」という質問があった場合、必ずトップ3に部活動の話は入ってくるでしょう。
そんな部活動の中で、顧問の先生からこんな言葉をかけられたことはありませんか?
- やる気を出せ
- 挨拶をしなさい
- 感謝をしなさい
これらの言葉は多くの教育現場(部活動)で使われている言葉です。多く使われているということは、それだけ重要であるということ。またそれと同時に、なかなか子ども達に浸透していないということの裏返しでもあると思います。
今回は部活動でよく聞くこれらの言葉を、どうしたら子ども達が理解しやすいか、浸透しやすいかを私なりの方法で考えてみました。部活動の顧問の先生方はぜひ参考にしてみてください。
部活動でよく聞く言葉第3位「やる気を出せ!」
のらりくらりとプレーをする子どもに対して顧問が一言。
「やる気を出せ!」
よくある光景ですね。この後はたいてい、「はい」と答えますが、そもそも本人がどうやったらやる気が出るかわかっていないのでまた同じことを言われることになります。
ではどうやったら子どものやる気を出すことが出来るのか?
それはズバリ、”目標を書かせること”です。スポーツ心理学では、目標設定をするとモチベーションが高まるという報告が多くあります。
最初は面白そうだから入った部活動、子ども達はだんだん自分の目標を見失ってしまい無気力に近づいてしまうのです。そこで、目標達成シートを作成し、短期・中期・長期の目標を確認させることで、今日自分が何をすべきかが明確になってくるのです。大谷選手が用いた目標達成シートは一時期話題になりましたよね。
何をすれば良いかわからない時は人は不安になります。これは子どもも大人も一緒。部下に対して明確な仕事を与えることは、デキる上司のテクニックです。
部活動でよく聞く言葉第2位「挨拶をしなさい」
これは部活動をいうより学校でよく聞く言葉ですね。この言葉を聞いたことがない人はいないのではないでしょうか。
人間関係を構築するコミュニケーションとして挨拶が大切であることは、大人になれば理解はできます。人間関係は仕事と直結することが多いので。しかし、子どもはなぜ挨拶が大切なのかを理解していないケースが多いです。
部活動の顧問が使えるべき内容は、「挨拶は他者に対してのコミュニケーションだけでなく、自身のマインドをプラスにするための心理的テクニックである」ということです。
部活動に所属している子どもは勝敗やレベルアップに直結させた方が理解が早いです。そのため、単に”他者とのため”とするのではなく、メンタルトレーニングの一貫だという認識を持たせることが重要だと考えます。
試しに、①小さい声でうつむきながら、②相手を見ずに声だけ、③目を見て大きな声で元気よくの3パターンで挨拶をさせてみます。どれが最もポジティブな気持ちになれるかは言うまでもありません。
部活動でよく聞く言葉第1位「感謝しなさい」
成長をするために必要なことは感謝、成長を妨げるものは愚痴・不満。健全な子どもの成長には感謝は必要不可欠な感情です。
しかしながら、現在の部活動の環境では子どもにとっては当たり前に感じる部分が多すぎて、感謝をする機会が少なくなっているように感じます。
熱心な先生から教えてもらって当たり前。練習環境が整っていて当たり前。練習相手がいて当たり前。大会を運営してもらって当たり前。
これらはよくよく考えるとどれも感謝すべきことであるはずです。そのことに気づかせられるか、これが指導者としては重要になってくるでしょう。
では、どうするか。百聞は一見に如かず。実際に大会の運営に携わるのです。
県大会や地区大会などの運営は基本的には大人が行いますが、子どもが手伝える部分を探して運営側を経験させるのです。私の住んでいた地区ではそのような機会を平等に与えられるように、持ち回り制で運営の手伝いをしていました。その結果、本部への挨拶やマナーはどの地区よりも素晴らしいものでした。
部活動の意義は人間的な成長です。勝負の勝ち負けだけでなく、社会的な経験を積ませることも指導者は考えていくべきでしょう。
まとめ
子どもは純粋です。純粋が故に、言うだけではわからない部分も多いと思います。
そこで必要なのは「なぜできないんだ!」と強く当たることではなく、どうすれば理解するかを考えて工夫することです。そうすれば体罰も根絶に向かうことでしょう。
このことは子どもに対することだけでなく、会社のメンバーへのマネジメントでも共通する部分は多いのではないでしょうか。
読んでいただき、ありがとうございました。
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