こんにちは。grow-upです。
先日何気なくテレビを見ていたら『メモの魔力』の著者である前田裕二さんがクイズ番組に出演していました。
クイズの内容は雑学などの知識を問うものではなく、普段の生活で困っていたことを解決させたひらめきを問う問題でした。例えば、
「ある地域では、ゴミ収集車が狭い路地を通ることによって渋滞が起きる。またゴミをカラスが狙って異臭を放っている。といった悩みを持っている。このことをコストをかけずに解決した方法とは何か?」
このような問題。ごみ収集車に運んでもらうことは必須であり、なくすことはできません。渋滞をなくす為にわざわざごみ収集所まで持ってきてもらうわけにも行きません。 正解は…
非常にシンプル。”収集時間を深夜に行う”です。深夜に行うことで渋滞を避けることができるし、カラスは夜行性ではないため襲撃されることもない。さらに、深夜に車で巡回することで不審者が出にくいパトロール効果もあったそうです。
たった1つのアイデアで、ここまで悩みを解決することができるんですね。私の住んでいる地域ではまだこの方法が導入されていないので是非とも取り入れて欲しいものです。
このようなちょっとした発想で改善したという問題が、全部で8つほど用意されていました。そのアイデアは画期的なものばかりで、コレを思いつくのはすごいなとただただ関心させられていました。
その中でもっとも関心した、いや驚愕したのは前田さんが全問正解をしていたことです。もちろん答えを知っていたわけではありません。
私は前田さんの『メモの魔力』を読んだことがあるのですが、メモをとる際に重要なことは「ファクト→抽象化→転用」のフレームワークが重要であると書かれています。特に、転用まで持っていくことが重要です。先ほど示した例で言うと、
朝ゴミ回収の時に渋滞が起きるという事実(ファクト)で終わらせるのではなく、原因は道が狭いから?作業が遅いから?通勤時間と重なるから?と考え(抽象化)、じゃあ深夜に作業をしてみたらいいんじゃない!?とアイデアを出す(転用)。こういった流れです。
要するに「では具体的に何をするか?」と言う段階まで持っていくことが大切であると言うことですね。
「ファクト→抽象化→転用」のサイクルを回すこと自体はさほど難しいことではありませんが、如何せん時間がかかるし最適な転用を導き出すのは至難の技。だからこそあらゆる会議は長引き、企画が失敗することもある。
一方前田さんは、番組の中で様々な事例が紹介され問題として出題される中で、回答するまでのわずか1〜2分で最適な転用をしてしまうのです。それもたまたまと思いついたわけではなく、あらゆる条件を加味した上での理論的な結論。まるで優秀な人が集まって長時間吟味した会議を早送りしてたどり着いた答えのように。
『メモの魔力』の中には前田さんが実際に書いたメモの画像がありますが、もはや前田さんレベルになるとこれくらいの情報量は頭の中で一瞬にして出来てしまうんだなと驚愕しました。ゴミ収集車の話はもしかしたら解決策を練るのにすごい時間がかかったのかもしれませんが、前田さんに相談すれば1分で解決するということですね。さすが魔王。
前から前田さんには憧れを抱いてましたが、今回のことで信者となりました。ファンから信者へ格上げです。幸運なことに最近は前田さんがテレビでコメンテーターをすることが多く、よく拝見させてもらってます。イケメンだし華がありますね。メモ魔塾に入ろうかな。
最近は出演しているのを見たら全て録画しています。一度実際にお会いしてみたいですね。少しでも近づけるように頑張って行こうと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。