こんにちは。grow-upです。
「金は無駄使いはするな。ただ本にはどれだけお金をかけてもいい」
これは私の父がよく言っていた言葉です。よく言われていたのも関わらず、私は相当ケチだったので、当時は友達から借りたり本屋で立ち読みをしたりと”いかにお金をかけずに読むか”ということばかり考えていました。事実、社会人になるまで漫画は一冊も買ったことがありません。
しかし、社会人になると気軽に本を貸してくれる友人が身の回りにいるわけではなく、しかも興味がある分野が異なる人が多くなりました。そこでやむなく給料を使って本を購入するようになりました。
そうやって本を何冊か購入していると、ある感情が芽生えてきたのです。それは
「せっかく買ったんだから隅から隅で読んで自分の中に落とし込まないと勿体無い!」
というものです。根本的にはケチの精神からくるものですが、自分で本を買うようになって初めて父の言葉の意味が理解できました。自分で買うからこそ、愛着も湧くししっかり読む。借りたり立ち読みをするのは、所詮無料だからということに甘んじて流し読みをしているケースが多いのではないかと。
この考えを的確に表現してくれた人がいます。
西野亮廣さんです。昨日も投稿しましたね。
西野さんの著者『魔法のコンパス』の中にこんな文章があります。
「お金は基本物々交換で何かを提供したら支払ってもらえるし、支払ったら何かを貰える。僕らは本能的にそのことを理解しているからお金を支払えば何かを貰おうとするし、支払わなければ貰おうとしない。ここの差がものすごく大きくて、情報そのものに価値はないんだけど、お金を払うことに価値があるんじゃないかな。”お金で情報の吸収力を買っている”感覚。」
まさにそれ!!お金を払うことで、その商品からそれ相応(あるいはそれ以上)の価値を見出そうとするわけです。食べ放題で元を取ろうとするのと同じです。”お金で情報の吸収力を買っている”というのは本当に素晴らしい表現だなと思います。
これは本だけではなくあらゆる場面で当てはまるだと思っています。例えば合コンに行った時、「〇〇円も払っているのに収穫なしでは終われない!」と盛り上げてなんとか連絡先を聞くまで持っていくこともそうですね。めちゃくちゃなセミナーに参加した時も「勉強にはならなくとも、せめて飲み会の話題にするくらいにはしなくては!」と必死にネタを探そうとするのも同じです。
お金を払うことでモノの見方が変わる。一気にアンテナが高くなる。良いところを見つけようとする。西野さん風に言えば、この程度かよと思う人もいるので、”お金を払うこと”を活かすも殺すも自分次第ということですね。
無料・タダというのは魅力的ですが、あえてお金を払った方が有効な時があります。お金を払ったモノにも価値はあるが、お金を払う事自体に価値があるという事。このことを父は言っていたんです。これは自分に子供が生まれたら同じことを言いたいと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。
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