こんにちは。grow-upです。
あなたが見た中で一番面白かった映画はなんですか?
ハリーポッターやディズニー映画、アルマゲドンなんかが挙げられるのではないでしょうか。アクション系やホラー系などジャンルが多岐に渡るのでパッと答えるのは難しいかもしれませんね。映画の本数も爆発的に膨れ上がっており、毎年世界では1000本近くが制作・上映されているそうです。
もし世界で「あなたにとって一番の映画は?」というアンケートを取った時、膨大な数の中で1位に輝くであろう作品があります。
『ショーシャンクの空に』です。
この作品は無実の罪で終身刑になった主人公が、刑務所内で発生する様々な絶望の中でも決して希望を失わずに生きる道を探すというヒューマンドラマです。もともとは『刑務所のリタ・ヘイワース』という小説が原作になっていて、1994年にフランク・ダラボン監督が制作しました。リタ・ヘイワースはハリウッドの大女優の名前です。作中ではポスターで登場します。これが大きな役割を担うんですよね…!
ストーリーはシンプルながら内容は緻密で壮大。25周年記念の上映会も行われていますね。背中にポスターの刺青を入れるファンもいるほどです。
※以降ネタバレ含みます
この映画のみどころとしては、やはりラスト30分のどんでん返しでしょう。まさかのタイミングでの脱獄、綺麗な伏線の回収、苦しめてきた所長への鮮やかな復讐…!それまでの行動一つ一つが脱獄に向けた作戦だったとわかった時は何度見ても鳥肌が立ちます。
私が一番気に入っているシーンはトンネルを掘るために使っていたハンマーを聖書の中に隠していたことが発覚するシーンです。
一度抜き打ち検査で所長がアンディーの独房を訪れるのですが、クリスチャンの所長は聖書だけは確認せず返してくれるんですね。その時に「救いはこの手の中に。」といって渡すのです。実はこの時すでにハンマーは聖書の中に隠しており、まさに救いが聖書の中にあったわけです。それをわざわざ書いて所長に返すなんて!
かなり序盤の方で「石を掘るのが趣味なんだ」と言ってハンマーを手に入れるのですが、後半になるとそんなことは忘れてしまっています。また穴を隠す為にポスターを貼っていることも、ただのリタ・ヘイワースファンなんだろうなと感じるだけです。これが全て伏線となっています。
極め付けは所長の悪事を隠す為に作った”架空の口座と人物”を脱獄した後まんまと利用し、有金全て巻き上げるという。所長から盗んだスーツを来て颯爽と銀行を訪れるシーンも大好きです。
そもそも”ショーシャンク”というのは刑務所の名前で、作中の95%は刑務所内のシーンです。刑務所は自由も尊厳もなく、ひたすらに耐え忍ぶ生活を送ります。その中では看守にひどい暴力を受けたり、イかれた男に虐められたりと見るのも辛いような場面がいくつも出てきます。
しかしその中で主人公のアンディは元銀行員という知識と経験を生かして自分の出来ることに全力を注ぎ、生きる道を探していくわけです。
経理を書く見返りを仲間にビールをご馳走してくれと言う。独房に入れられる覚悟で音楽を流す。若いチンピラの為に勉強を教える。囚人の為に図書館を作る。。。
これらの奇妙とも取れる行動は全て”希望は誰にも奪えない”というメッセージが込められていたのです。希望は永遠の命だと。
この作品では”希望”が大きなテーマをなっており、決して”希望”を捨てずに頑張る主人公に励まされるんです。スケールは違いますが、私たちにも共通する、共感できることがあると思っています。
学校で〇〇大学に合格するぞ!と息巻いていたのにどんどん志望校を下げて妥協した経験はありませんか?会社に入った時は起業するぞ!と思っていたのに今では忘れていませんか?
どんな環境・状況でも希望は決して奪われない。持ち続ける事ができるのです。そしてその希望が私たちに生きる命を吹き込んでくれることを、『ショーシャンクの空に』は教えてくれるんですね。それが世界中の人々を惹きつける要因になっていると私は考えています。
世界的名作、『ショーシャンクの空に』。今から25年も前の作品なのに今尚色褪せない名作として評価する方も多い作品となっています。脱獄した後の名シーンはLINEのスタンプで登場するくらいですからね。
是非一度、ご覧になってみてはいかがでしょうか?
読んでいただき、ありがとうございました。