こんにちは。grow-upです。
あなたが今まで読んだ中で最高に面白かった漫画は何ですか?
スラムダンク、ワンピース、鬼滅の刃?様々あると思います。
その中でも私がおすすめしたいのは、『囚人リク』です。
無実の罪で捕らえられた少年リクが、どんな状況でも希望を失わずに生き抜いていく様を描いた作品です。
これでもかというくらいに絶望的な状況がありますが、その度にリクが立ち上がり、仲間を奮い立たせて乗り越えていく様がたくさんの人の心を掴んでいます。
ワンピースのルフィが海賊王を目指すように、漫画にはわかりやすい目標があります。囚人リクの大きな目標は「脱獄」です。
リクが収監されるのは脱獄が不可能と言われている極楽島刑務所。無数の監視の目、電子ロックが掛かる手錠、高すぎる壁、広すぎる敷地。。。
どこをどう考えても脱獄は不可能なのに、思いも寄らない方法で脱獄を計画していく様は実に爽快。やみつきになること間違いなしです。
囚人リクに登場する人物は囚人なので、ほとんどがワルです。すぐに喧嘩をするし暴力も当たり前。そんな人間ばかりですが、リクとの出会いで少しづつ変わっていきます。
中でも大きく変わったのはギャングのボスでもあるレノマ。リクが来た時には暴力で全てを解決するような人間でしたが、リクに影響されていい人間になっていきます。
最初はいがみ合っていたリクとレノマは相棒となり、脱獄を計画する最初のふたりとなるのです。
レノマの強さと仲間を裏切らないアツさに心を打たれる人も多いのではないでしょうか。
囚人リクでは貧富の差が激しい世界を描いています。貧しいスラムには大きな壁を作り、都市部に入ってこれないようにし、それが大きな差別を生みます。スラム出身というだけで働き口がなかったり、汚いと軽蔑されてしまいます。リクはスラム出身で食べるものさえままならない環境の中で育つのです。
そんな中で、どんなに腹のたつことを言われようと、仕打ちを受けようと、リクはあることを絶対にしません。それは”殺し”です。
どんなに仲間を殺されても、リクは決して自分ではそのような行動はとりません。人を傷つけないように生きていくのです。
現実の世界でも差別は蔓延しており、作中に似たことが起きていると思います。その世界を変えたい、そう思っている作者の思いが伝わってくるような作品です。
私がもっとも好きな映画があります。「ショーシャンクの空に」です。
囚人リクはその映画と似ており、絶望の中でも決して希望を捨てない、そんな力強さがイキイキと描かれています。
日々に忙殺されて希望を失っているあなた。スリリングな展開にドキドキしたいあなた。オススメです。