こんにちは。バズ・ライティンガーです。
本日はスポーツ傷害の第2弾、「テニス肘」についてまとめていきます。
テニス肘は、慢性的な疲労から肘に痛みが出る傷害のことです。
正式名称は「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」と言いますが、テニス愛好家に多く見られることからテニス肘と呼ばれるようになりました。
長くて覚えづらいから”テニス肘”って呼んでるのかもね。
テニス肘になる主な原因は慢性的な疲労です。ボールを打つ動作を何度も何度も繰り返しているうちにダメージが蓄積され、肘に痛みが現れるようになります。
上腕(肘から手首までの部分)には、短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)と呼ばれる筋肉があります。これは手首や指を使う動作で筋発揮が起きます。
モノを握ったりボールを打つなどの動作を繰り返した結果、短橈側手根伸筋に負荷がかかり、上腕外側上顆の腱に炎症が起きることで痛みが出るということです。
痛みが出る場所は肘ですが、治療を行う際には肘に付随している腱、筋肉をほぐしていくことが重要です。
テニス肘の場合、上腕の筋肉が硬くなることで腱が引っ張られて炎症を起こすので、腕のストレッチが有効です。
セルフケアだけでは治るまでに時間がかかってしまうので、手術で治療をすることも出来ます。
近年では「PRP療法」と呼ばれる治療法があり、エンジェルスの大谷選手やヤンキースの田中選手が行ったことから話題となっています。
PRP療法とは、自分の血液を採取し、血小板の濃度だけを高めたモノを痛みのある幹部に注射するという治療法です。
血小板は組織の修復力を高める効果があり、痛みの軽減や早期回復が期待できるとされています。もし、どうしても早く直したい!ということであれば一度試してみるのもアリかもしれません。
いかがでしたでしょうか。テニス肘はフライパンを振り続けている主婦など、テニスをしていない場合でも発症することがあり、全ての人が気をつけて欲しい傷害です。
前回紹介した「ジャンパー膝(膝蓋腱炎)」の際もそうでしたが、痛みが出ている患部へのケアだけでなく、痛みが発生する原因(筋肉)をケアすることが大切だということですね。
読んでいただき、ありがとうございました。