こんにちは。バズ・ライティンガーです。
あなたは本を読むとき、紙派ですか?電子書籍派ですか?
私は持ち運びが便利なので電子書籍が多いですね。
Kindleに登録してからほとんど電子で読書をしていましたが、知り合いから書籍を譲り受けたので久しぶりに紙媒体で読みました。
本のタイトルは『投資家が「お金」よりも大切にしていること』。
スゴ腕のファンドマネージャー、藤野英人さんの本です。藤野英人さんの本といえば、『投資家みたいに生きろ』が有名ですね。
最近お金のことに非常に興味がある私にとってはとても面白い内容でした。刺さる言葉も沢山ありましたので、紹介していきたいと思います。
目次
日本人はお金が大好き?
街頭インタビューでこんな質問をされたら何と答えますか?
あなたはお金が好きですか?
おそらく多くの方が人目を気にして「別に…」と答えるのではないでしょうか。
その背景にはお金=いやしいものというイメージがついているからだと思います。女性に体重を聞くのと同じように、男性に年収を聞くのはよくないとされている所以です。
しかし、実際はほとんどの人はお金が大好きだと思います。更に藤野さんに言わせれば、日本人はお金が大好きな民族であるそうです。
日本人がお金そのものが好き?
日本人のほとんどはお金を銀行に預けていると思います。利率は極めて低いものの、下ろさない限りは絶対に減らないので安心です。
藤野さんのデータによると、日本人は資産の55%を預金に入れているそうです。有価証券・株はわずか12%。
それに対し、フランスやドイツ、イギリスなどは預金の割合が30%。有価証券・株は25%あります。アメリカに至っては52%もあるのです。
このこととから、日本人はお金があってそれを使うのが好き、運用するのが好きというわけではなく、シンプルにお金そのものが好きなんだと藤野さんは述べています。他者に渡すことなく、自分のところに大切に置いておきたい。そんな心理があるそうです。
これを漫画「アキラ」に登場する、缶詰を大事に持ってるだけで開けずに死んだ老婆に例えています。
真面目の真の意味とは?
真面目の定義って何だろう?
言われたことをきちんとこなす、そんな人のことですかね?
あなたは真面目の定義を答えられますか?広辞苑によると、真面目の定義は「本気・誠実であること・真心がこもっていること」です。
要するに、単に時間を守るとか場の空気を読むという形式的なことだけではないということです。物事の本質を考えて誠実かつ熱意を持って行動することが真面目の定義だと藤野さんは述べています。
会社にも真面目・不真面目がある?
人によって真面目・不真面目はありますよね。授業中にしっかり聞く人もいれば居眠りや内職をする人もいる。それと同じように、会社も真面目・不真面目があると言います。
会社の真面目・不真面目というのは消費者のことを本気で考えてサービスを提供しているかどうか、何となく経営をしていないかどうかということ。
目まぐるしく情勢が変わっていくこの世の中、長期に渡って生き残っていくには不真面目なごまかしは通用しません。大企業の悪事がバレてニュースになることも多いですよね。
その中で結果を出し続けるには、”本質”を理解した上で、真面目に働かなければなりません。
資本主義の本質 ”価値を創出し提供すること”
資本主義の本質とは、ただお金を稼ぐことではありません。”価値を創出し提供すること”です。
経営の仕方やいい人材を獲得することももちろん重要ですが、根本的に良い価値やサービスを提供出来ないと生き残ることは出来ません。
世界的大企業のダイソン、アマゾンの創始者も同じことを言っています。
タクシーでお礼を言える人
私は仕事柄、ある企業の社長さんとよく一緒にタクシーに乗ることがあります。
乗車時間はいつも15分程度ですが、その社長さんは必ず降りる時に「ありがとう」と言ってから降りるのです。運転手さんに聞くと、お礼を言うのは20〜30人に一人くらいだそうです。
日本は「お金を払ったんだからしてもらって当たり前」という文化があります。もっといえば「お客は神様」文化です。
その中でお礼を言うことができるのはどんな人でしょうか。それは経済の本質を理解している人、すなわち価値を提供してくれたことに対して理解がある人です。
店員に対して横暴な態度を取る人は経済の本質を理解していないのです。まずは「素敵な価値・サービスを提供してくれてありがとう」という気持ちを持つことが大切なのです。
何に投資をすべきか
投資というのは何も株を買ったり投資信託を始めることだけではありません。わかりやすい例でいえば、私たちは時間という資産を絶えず様々なことに投資しているのです。
本を読んで勉強したり、スポーツで体を鍛えたり、会食で人脈を広げたり。このような使い方は有効です。長期的に見れば自分にリターンが返ってくるものばかりです。時間は自分のために使わなければなりません。
ZOZOTOWNの社是は「カッコいいかどうか」だそうです。通常の会社を比べて自由な部分が多いですが、その判断材料はカッコいいかどうか。
遅刻するのがかっこいいのか。だらだら仕事をするのがかっこいいのかどうか。非常にシンプルでわかりやすいと思います。
もし判断に迷ったらこの基準を思い出してください。スマホでただゲームばかりすることがカッコいいのかどうか。行動がわかりやすくなります。
こんな投資はするな!
イメージしてください。学校や仕事からの帰り道、何となくコンビニに立ち寄ります。何となく雑誌をみて、何となく喉が乾いてるような気がするからジュースを買い、ジュースだけだと寂しいからお菓子も買って帰る…。
こんな経験ありませんか?
今まではまさにこの通りで、ずっとコンビニに通ってました。笑
このような判断で購入したものに愛着が湧くことは一切ありません。いわば孤独を紛らわすために受動的に買ったようなものです。
それに対して、しっかり考えて悩んで買った服や靴は愛着が湧きますよね。積極的に自分が欲しい!と思ったものは買うだけでウキウキしてきます。そんなものに囲まれた方が、人生ははるかに楽しいし素敵なものになると藤野さんは述べています。
惰性で行う投資はダメです。時間とお金が勿体無いです。そうではなく、自分で考えて消費行動をとることが大切なのです。
最後に
日本人は安定を好みます。リスクを恐れ、先の見えない未来を極端に嫌います。
しかし、不変はありえません。時代のニーズに合わなければ大企業でも倒産します。盛者必衰、栄枯盛衰です。
実は不変でいることが一番のリスクなのです。
大切なのは、変化し、成長すること。自分で積極的に判断すること。勉強して判断の材料を増やすこと。
まず私たち個人が出来ることはこれなのです。変化を恐れず、絶えず成長すること。それが真の安定に繋がると藤野さんは述べています。
読んでいただき、ありがとうございました。
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